岸本さんの合宿後出し日記が始まりました。

今回の合宿で、強烈に感じたことを、私もいくつか「後出し」します。

 

たくさんありますが、ひとつずつ。

 

◆「引くこと」

岸本さんもblogに書いてらっしゃいますが、「引くこと」。引いて全体を見ること。俯瞰すること。これがまさにプロデューサーの役割ですが、その重要性と難しさを実感しました。

岸本blogで、珍しくお褒めの言葉を頂戴しましたが、実行できたわけではなく、全て失敗したあと、「引いて全体をみる」ことの大事さに気が付いた、次第。もっと正確にいうと、自分で気がついた部分もありますが、岸本さんから(これまた珍しく)直接指摘いただいて、気が付いたものも多数。

 

例をあげればキリがありません。

○空間と時間の全体を、引いてみる
2日目に、強烈に感じたことがあって、それを一瞬迷ったけど、深夜の試験USTで話しました。話した瞬間、「あ、失敗した」とわかりました。自分の発言に責任が取れないこと、同時に岸本さんは全部わかって黙ってみていることがわかったからです。既に書きましたが、このUSTはお蔵入り。

 

さらにこの時、「自分で責任を取るなら何を言ってもよい。参加者が自由にモノをいうことで起きることを含めて、岸本が責任を取る覚悟で、このUSTもやっている」と言われました。「引く」とは、常に常に、そうやって、その瞬間の空間的な全体と、時間的な先のことまで含めた全体を考える、ということなのでしょう。

 

○自分の世界に入り込む/同時に全体をみる
3日目に、世帯数3の合楽集落に行きました。途中でとうほうTVチームと杉並TVチームに分かれましょうという展開に。この時、単純に、マキ子さんと一緒にいると聞き役に回ってしまうチエ子さんの話も聞いてみて、ということなのかと、私が勝手に誤解した部分もあります。

 

ただその後、あまりにもチエ子さんの話が強烈で、私は場に入り込んでしまいました。チエ子さんは喜んでくださったと思う。帰る頃、少しだけお元気になってくださったと感じます。私も個人的に感じるところはたくさんありました。

 

全部終わったあと、岸本さんから「ずっと合流しないとは思わなかった」と指摘をいただきました。確かに、私、マキ子さんの畑を取材するとうほうTVチームのことは全然、みていません。岸本さんがマキ子さんと話し、それを高橋弘展ADがカメラで追いかけ、さらにこの日はくまもと未来の佐藤さんがメイキング撮影をしていました。そこに業界の大先輩、原さんまでいらしたのです。一体何が起きていたのでしょうか。

チエ子さんの話をうかがいつつも、全体を引いてみて行動する。岸本blogを読むと、それができて伝えられるのが、テレビ、なのだと。なるほど。

 

「引くこと」の重要性と難しさ。楽しさを知った、合宿。