今日は、久々に霞が関を訪問したのち、ムスメの楽譜を買いにヤマハ銀座へ。
そこで「千住家にストラディヴァリウスが来た日」(千住文子著)という本をみつけ、帰りの電車で読み始めました。ヴァイオリニスト、千住真理子さんのお母様の書かれた本です。
途中から、もう、涙が出そうで困りました。
ストラディヴァリウスといえば、世界の名器。
千住真理子さんがそれを購入されたことは知っていましたが、失礼ながら「お金持ちなんだなぁ」くらいに考えていました。財団などから貸与されるなど以外は、庶民には、手の届かない楽器です。
が。この本を読んで、全く間違えていたことを知りました。
千住家といえば、千住博さん(画家)、千住明さん(作曲家)、そして千住真理子さん(ヴァイオリニスト)というごきょうだいであまりにも有名ですが、お子様がたの教育に相当ご苦労をされながら、ごく普通の家庭を営んでこられたことがよくわかりました。おじいさま、おばあさまの介護も、ご自宅で、ご一家の皆さんでされたそうです。
そして、千住真理子さんは空っぽになって(と書かれています)、莫大な借金をされて、この楽器を手に入れた。出逢ってしまった….一心同体とは、こういうことを言うのでしょう。
演奏家は演奏がすべてかもしれませんが、でも、(千住真理子さんの)お母様がこうして表現してくださったからこそ、わかることがあります。これから千住さんの演奏会があったらなるべくたくさん、聴きに行こう!
今、千住真理子さんのサインの入ったヴァイオリンケースが(友人からの借り物ですが)我が家にあります。
遠い昔、まだ私が中学生の頃。
当時、大学生でいらした千住真理子さんのリサイタルを、一人で聴きに行ったことがあります。中学生からすると大学生はオトナですが、その演奏に「愛」を感じて、衝撃を受けたことをよく覚えてます。
千住さんの師匠の江藤俊哉先生に、私も一度だけ、レッスンをしていただいたこともあって、その時に弾いた曲の楽譜を、まさに、今日!娘のために買いに行った私です。
小さな小さなつながりですが、一人で感慨にふけっております。
追記
千住文子さんは、今年の6月にお亡くなりになったことを、今、ホームページで知りました。合掌。
